歌手の長渕剛(68)が5日、ユーチューブチャンネル「長渕剛のyoutube now now now」に新規動画をアップし、ファンの間で人気が高い名曲「カラス」の誕生秘話を明かした。
「乾杯」「しゃぼん玉」に続く名曲深堀シリーズ第3弾に選んだのは、アルバム「JEEP」(1990年)に収録されている「カラス」。長渕は「掘ることねぇんだけどな」と言いつつ「いまだにこの歌を歌うと、なぜかキューンとくるね」と過去を振り返った。
当時、子供ができた長渕は一戸建てに引っ越し、毎日のように屋上に上がっていたという。近くに森があり、毎日カラスの群れが飛んでいた。「カァカァカァカァ、鳴いてんだよ。洗濯物を干しているとカラスのフンだらけになった時もあった。だんだん…だんだん『うっせぇな、このカラスは!』となって」(長渕)
カラスを撃退するために息子とエアガンを買いに行き、何年かにわたって格闘を繰り広げた。「その当時、カラスの群れを見て、カラスの声を聞きながら作った歌が実はこの『カラス』。時に小さなWATARU(長男)の小さな手を引いて、屋上から暮れる夕暮れを見ます。そうすると、はるか故郷にいる父、母、そして姉のことを思い出したりしながら、少しずつWATARUに歌を歌って聞かせるみたいな、そういうことですよね。そんな思い出があるね」と明かした。
「カラス」では自分のことを歌ったという。「真っ黄色に錆びついた カミソリを畳に突き刺し 『夢』と書いてよじれるほど笑った」という歌詞について「錆びついた五寸釘でもカミソリでもよかったんだけど、錆びついたものっていうのは夢を描いてから時が経っている。でも、まだ叶えられない。夢まだ遠きにある。笑っていくしかねぇだろうと」。
2番の冒頭の歌詞「露骨に人を信じたら 足の裏でけっ飛ばされた」には「俺(のこと)だよ。人を疑うより信じるところから入る。だから無垢な野に咲く花と呼んでほしい、俺のことを」と言い出した。
今回の映像はハワイで収録。青い空をバックに「俺達は都会に群れをなすカラスだ わけもないのに夕焼け見ると また泣けてくる」と歌い上げ、「ちょっと俺、いろんなことを思い出しちゃったな。ポジティブに行こうって。俺たちの行く先は真っ暗闇じゃねぇみたいなさ。そういう風に思った」と語りかけた。
引用元: ・【音楽】長渕剛 名曲『カラス』の誕生秘話を熱弁「無垢な野に咲く花と呼んでほしい、俺のことを」 [Ailuropoda melanoleuca★]
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